御礼

第6回がん征圧ポスターデザインコンテストにご応募いただき、誠にありがとうございました。今回より、電子データでの応募を受け付けた結果、昨年の3倍以上の数の応募がありました。厳正な審査を経て、応募総数204作品の中から最優秀賞1点、優秀賞3点、入選8点が決定いたしました。

開催目的

日本対がん協会は、がん征圧月間の9月に全国の自治体でがん検診の受診を呼びかけるポスターのデザインを募集しました。
いま、日本人は生涯に2人に1人ががんになり、年間で亡くなる人の3割ががんで死亡している。誰しも、がんとかかわりのない暮らしを送ることが難しい時代です。しかし早期に見つけて適切な治療を受けると、治るケースも少なくありません。そのカギは検診です。
国の勧める検診は胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がんの5つです。しかし、その受診率は、「がん対策推進基本計画」で国の揚げた目標の50%(胃・肺・大腸は当面40%)には届いていません。
日本対がん協会は昭和35年(1960年)から9月を「がん征圧月間」と提唱し、全国で検診の受診を呼びかけてきました。一人ひとり、みんな誰かを大切に思い、誰かに大切に思われています。あなたのデザインを通して伝えるメッセージが、そんな大切な人の命を守ります。

審査会の様子

審査員(敬称略・50音順)

岸田徹(NPO法人がんノート代表理事)
後藤尚雄(公益財団法人日本対がん協会理事長)
竹内文茂(厚生労働省健康局がん・疾病対策課 課長補佐)
中川恵一(東京大学医学部附属病院放射線科准教授/放射線治療部門長)
廣村正彰(グラフィックデザイナー)
本田亮(クリエイティブディレクター)
本多昭彦(公益財団法人日本対がん協会 広報グループマネジャー)

最優秀賞:「がん検診に行ってくる。」

佐々木 優乃さん
新潟デザイン専門学校

作品説明

がん検診を受けるだけで変えられる未来があることをキャッチコピーで伝え、誰でもフラっと気軽に検診を受けられるような未来がくるといいなという希望を「がん検診に行ってくる。」という書き置きで表現しました。検診に前向きなイメージを持ってもらえるといいです。

本田亮先生からの講評

ややインパクトが弱い部分もあるが、完成度でこの作品が一番だった。メモの中の言葉とキャッチフレーズがバランスよく構成されている。押しつけがましくないデザインがごく自然にがん検診への気づきを与えてくれる。人の心に静かに語り掛けている秀作だと思う。

贈賞

最優秀賞作品は、9月のがん征圧月間をアピールするためのポスターとして活用します。ポスターは5万部ほど制作し、全国の自治体、保健所、病院などで掲出されます。副賞として賞金10万円を贈呈します。

優秀賞:「サイン」

宮下 愛香さん
岡学園トータルデザインアカデミー

作品説明

日常に潜む危険をイメージして、いつも見ている信号機を主体に表現しました。また、青信号なら進める、赤信号は止まるといった概念はガンでは通用しない。だからこそ、早く検診に行こう、当たり前の光景を「いつも通り」と見過ごさないで欲しい、というメッセージを込めました。

本田亮先生からの講評

デザインが明るくて軽やかでシンプル。癌の確率を信号機にたとえて上品にわかりやすく表現している。コピーがスマート過ぎたので、もっと人の心を動かす言葉だったら尚良かったと思う。

贈賞

副賞として賞金1万円を贈呈します。

優秀賞:「がん検診で守る」

丸山 悠菜さん
岡学園トータルデザインアカデミー

作品説明

がんになってしまった時に、自分自身の他に家族の心痛、家計など、家庭生活の不安を考える人も多いと思います。自分の為だけでなく、家族の為にもがん検診に行って欲しいとの想いで、家の形と「行こう 検診」という文字を入れました。そして、よく見ると家が「癌」という漢字になっていて違和感があるので、がん検診なんだと伝わればいいなと考えました。

本田亮先生からの講評

癌という文字で家をつくったところがユニークで目を引く。メッセージがやや曖昧な点が惜しかった。ビジュアルがとてもインパクトがあるので、コピーで「なるほど」と納得させられればもっとよかったと思う。

贈賞

副賞として賞金1万円を贈呈します。

優秀賞:「確率は1/2」

浅見 皓斗さん
静岡産業技術専門学校

作品説明

いろいろな場面で人はジャンケンをするので、そのジャンケンの確率とがんになる確率を比べることで、より多くの人にがん進行というものを伝えられるのではないかと考えました。始まりを問いかけるようにして、見た人が興味を持ってくれるようなデザインにしました。

本田亮先生からの講評

癌の確率を伝える時にじゃんけんというわかりやすい例を発見したところが面白い。
微笑ましく感じた後にすぐに怖さを感じてしまう。ビジュアルがコピーを越えていないことが少し残念だった。

贈賞

副賞として賞金1万円を贈呈します。

入選

中瀬 志帆さん
(佐賀大学)
もしあなたが
もう一人いたら…
久次 史奈さん
(千葉大学)
タネを明かせるのは、
検診だけ。
青郷 優貴さん
(北海道科学大学)
自分だけは大丈夫なんて、
思わないで欲しい。
堀 聖悟さん
(多摩美術大学)
「命」の話
田塩 光さん
(武蔵野美術大学)
元気な あなたが 心配なの
藤野 貴大さん
(河原デザイン・アート専門学校)
決心
中村 美咲さん
(名古屋モード学園)
ぱぱのけんしん
白川 綾乃さん
(Canadian Academy)
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